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夜​の​舟​は​白​く​折​り​た​た​ま​れ​て / ゆ​れ​て​も​、​の​こ​ら​な​い

by yudachi/ゆだち

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1.
知らないあなたは 白い背中に乗って 浮かんでは 回って 深い青に 揺らいだ 今は 海の向こうの あなたのもとへも行けるけど 青に引いた 白の続きは もう 誰にも見えやしない なくした場所から始めよう あなたのもとへ 向かうから 歩き出した 0の続きは もう 僕だけのものじゃない
2.
空洞 06:02
昨日まで間違いのないもの これからを埋めた 揺れる街で失くした おはようと さよならの数は 合わせられないまま 笑ってる 誰かが手を伸ばした 空洞の奥の方が痛み出すだろう 触りあって 確かめて 見つけあって 見せあって 誰もわからないように 中に隠そう 理由もなく 意味もなしに花は枯れて また次のどこかへ 笑いもせず 泣きもせず 理由だらけの「わたしたち」の船も 意味もなく いつかは 溶けて 沈んでいくだろう 昨日まで間違いのないもの それからは埋めて 揺れる舟を漕ぎ出した 流された家も そのままで まだ帰れないまま 笑ってる 僕らが手を伸ばしたら 空洞の奥の方が滲み出すだろう 触りあって 確かめて 見つけあって 見せあって 本に残らないような朝を迎えよう 何もない ここには何もない どこにも穴しかない 僕にも穴しかない 何もない ここには何もない どこにも穴しかない 君にも穴しかない
3.
抱き合う時間を 何より寂しく感じるように 境界だらけの都市の 出口だけ今でも見当たらない ここはどこでもなくて 家はどこにもなくて 合わない靴は壊れて 二人は顔も汚れたまま 同じ現実を 見ていたのだろうけれど 違うことを 感じていた気がするの 何もない僕らは 旅に出よう ユルスナールの靴を履いて 踊ろう 違う幻想を 見ていたのだろうけれど 同じことを 感じていた気がしたの 「明日で終わりかもしれないね」 「今日はまだ、子どものままでいよう」 何もない僕らが 笑うことを 許すならば あなたとゆめをみたい 「明日は来ないかもしれないね」 何に笑い 何を歌える? 「明日もまた」 あなたと笑っていた
4.
「あなたのために歌を作ったら、歌う度に迷子になってしまうだろう?」 『かなしみさえもエゴだよ、罪の意識もね』 『弱いあなたを許して痛いのは、僕の弱さを許してほしいから』 『いつか届けた気持ちにやさしい名前を付けるのは、僕じゃないんだよ』 「誰かに向けて言葉を紡いだら、嫌いな誰かに自分がなるかな?」 『物語の続きでは、心を守って』 「並べたら壊れて、言葉の森には出口はない。きっと届かないから、終わりにするよ」 「かわりにいつでも歌を歌う。伝わなくていいから」 『聴いて、忘れて。心の外には出なくていい。どこにも行けないから』 『いつかあなたに貰ったやさしさだけ連れて、笑っているよ、今日も』
5.
暗い夜を待って 旅の支度をした 詩集も鞄に入れた 明るくなったら どこまでも 真っ直ぐな道の終わりを 探しにいこう 暗い部屋の奥で 温め合っては 恐れずに夢を見ていた それでも長くはいられなくて この街の出口は どこにもないみたい 僕らのどこまでも違う身体で 同じものに出会う旅をしよう 「晴れたから海に行こうか」 「宇宙船が見えるかもね」 「この星は丸いんだね・・・」 「またここへ、帰ってくるんだね」 「この街では、流れない唄?」 「海の子どもしか知らない唄!」 「君は知っているかい!」 「耳をすませば、聴こえるよ・・・」 「遅く起きても良い朝とか、途中下車して行く海とか・・・」 「美しい日々ね」 ここに帰ってくるまで、待っていて 「夏はまだ終わらないね・・・」 「明日には終わるかもね」
6.
(Stock) Holm 04:56
夢みたいな場所を探していたんだね 誰も消えてしまわないような 幽霊たちの国を どれだけ近付いても 体温が境目なんだね あなたには触れないけど またここで会いたいね 「ねえ、愛し合う二人が嘘つきだったなら、悲しいことだね」 「・・・僕らは嘘つきかな?」 祈りも呪いも そんなに違わないね それなのに どうしてこんなに胸が痛むんだろうね 「ねえ、本の中で、どこを旅したの?」 「美しい海を、見てきたんだよ」 役割も 罪も 夜は脱いで眠ろう 心とこの歌だけで 今だけはこんなに嬉しいから ここでしかない場所で たかが容れ物の身体で 心とこの歌だけで また朝を迎えるのならば その時まで
7.
笑っていた過去 あなたといた今 いつでも追いかけていた 孤独な背中を 出会った日のこと あなたの「これまで」は 飲み込めない大きさで 心が揺らいだ 離れないで ずっと傍にいたいのは あなたが見てきた景色を知らないから 伝えたいのは わかってほしいのは 私が見ていた花の色じゃないけど あの日見えた 雨の中 遠く稲妻 歪んだあなたの顔 耳を塞いだ 怖がるあなたに 悪いと思いながら 同じ雨に濡れていたこと 嬉しく思った 忘れないで 覚えていてほしいのは 私と歌う歌の名前じゃないけど 忘れないでいたいと思えたのは あの声を その背中と 一緒に歌えたから 離れないで ずっと傍にいたいのは 出会った痛みを 教えてくれたから 怖くなったら いつもここへおいで 何度でも あなたの形を 映してあげるから 夏の日は 遠回り 蛍火を追いかけ続けて 神鳴りはもう聴こえない 神様はどこにもいないから これからも遠回り 道草ばかり繰り返そう 何度でも 話をしよう 私たちが見てきた景色の
8.
雨で流れないものが 心だけならいいのにね 消えることのない今が続くのならばいい 揺れる街の上 たまたま出会って 似てるような気がしたくらいの こじつけた理由の上で あの日なくならないものが あり得ないことを知ったけど 明日で終わりだとしても 離さずにいたい 同じ雲の下 同じ雨に打たれ 同じ虹を見たくらいの 頼りない理由だけで 流しても 流れても またいつか 僕らに刺さる雨だ それでもね あなたとなら 役立たずの傘をさせる どこへ行こうか どこで生きようか 誰もいなくならない場所 そんなところはどこにもないけど どこへでも行こう どこでも そこで愛し合える 大袈裟な言葉で話す あなたと あなたが笑っている明日のこと 祈っている
9.
雨の舟 06:23
日暮らし 思うこと やさしさや 涙のこと 部屋の隅 ひとりでも 唄えば 出逢えるから ひとりでは 鳴らせない ひとりでは 唄えない ひとりでは 出逢えない ちっぽけな夢と あなたが生まれた日 光が音を立てて 部屋の外 ひとりでも 唄えば 強くなるから 役に立たない音の上で 役に立てない言葉を並べ 通り雨に名前を借りて 四つ見えた 十字の星 ひとりでは 唄えない ひとりでは 見つからない ひとりでは 辿り着けない 南の海へ 役に立てない僕らの唄で 役に立たない傘を作ろう 通り雨の名前の舟 この唄を目印にして 続きに出逢う旅 ちいさな夢の
10.
ヒガン 06:50
昨日までの確かさは揺らいで 時間だけが変わらずに動いて 迷ったままの僕たちを運んで 忘れる記憶を少し憂いでいる あなたより長い脚で歩いても 追いつけないよ 揺れる舟の行く先は 九月の終わりだろう ちいさな背中が 見えなくなるまで 先を目指す あなたの心は 道の向こうで揺らめく水みたいだ 日差しにかれゆく 喉をおさえて 眺めて 遠ざけて 願っているだけ 揺れる舟の行く先で あなたと笑えたら 届かない気がした水に触れたら 沈まない場所で 本当のことを言える? できるだけずっと同じ舟で
11.
遠雷 07:00
笑っていた過去 あなたといた今 いつでも追いかけていた 孤独な背中を 出会った日のこと あなたの「これまで」は 飲み込めない大きさで 心が揺らいだ 離れないで ずっと傍にいたいのは あなたが見てきた景色を知らないから 伝えたいのは わかってほしいのは 私が見てきたものの色じゃないけど あの日見えた 雨の中 遠く稲妻 歪んだあなたの顔 耳を塞いだ 怖がるあなたに 悪いと思いながら 同じ雨に濡れていたこと 嬉しく思った 忘れないで 覚えていてほしいのは 私と作る歌の名前じゃないけど 忘れないでいたいと思えたのは あの声を その背中と 一緒に歌えたから 離れないで ずっと傍にいたいのは 出会った痛みを 教えてくれたから 怖くなったら 腕の中へおいで 何度でも ひとりじゃないこと 確かめられるから 夏の日は 遠回り 蛍火を追いかけ続けて 神鳴りはもう聴こえない 神様はどこにもいないから これからも遠回り 道草ばかり繰り返そう 何度でも 話をしよう 私たちが見てきた景色の
12.
A-Me 20:20
あなたから借りたもの 終わるまでに返すから 鞄はもう軽いものさ 中身こそ増えたけど いつまでも傍にあるもの 自分だけ 心だけ それでもこの唄を ひとりでも 認めてくれたら ここでしか唄えないこと 終わるまであなたといたいこと そうだ 理由は 宇宙が輝いたこと そうだ 理由は あなたが笑ったこと You are… ここでしか 唄えない 終わるまで あなたと

about

東京で結成されたバンド、ゆだちの1st Album『夜の舟は白く折りたたまれて』(2015)と、1st EP『ゆれても、のこらない』(2013)を一つにしてリリース。Dream Pop、Shoegazer、Slowcore、Indie Rock、Folk、Emoなどに影響を受けた、激しさと静謐さのどちらをも内包したオルタナティブ・サウンドの中心に、凛とした芯のある歌声が据えられたポップソング。

『夜の舟は白く折りたたまれて』

1.さよなら僕の夏
2.空洞
3.(die Staadt) Norm
4.だれでもない庭
5.どこにもない家
6.(Stock) Holm
7.遠雷 - 通り過ぎなかった夏の
8.さよならユートピア

『ゆれても、のこらない』

1.雨の舟
2.ヒガン
3.遠雷
4.A-Me

Yudachi's 1st Album "The Boat Called Night is Folded White"(2015) and 1st EP "Vibrate, Disappear"(2013).
Yudachi is a five-piece band formed in Tokyo.
Influenced by Dream Pop, Shoegazer, Slowcore, Indie Rock, Folk, Emo, etc. The album contains 8 songs, and the EP contains 4 songs, each possessing a dignified core voice at the center of an alternative sound that encompasses both intensity and tranquility.

"The Boat Called Night is Folded White"

1.Farewell Summer
2.Hole
3.(die Staadt) Norm
4.Der Niemandsgarten
5.Das Nirgend-Haus
6.(Stock) Holm
7.Distant Thunder - The Summer That Never Passed
8.Goodbye, Utopia

"Vibrate, Disappear"

1.The Boat Named After Rain
2.Higan
3.Distant Thunder
4.A-Me

credits

released August 31, 2021

Yudachi

Chisaki Kakegawa (Vo.Key.)
Keisuke Mishima (Vo.Gt.)
Yuta Ogura (Gt.)
Koki Higuchi (Ba.)
Junko Nakata (Dr.)

Written by Keisuke Mishima
Recorded & Mixed by Yuta Ogura (Track1-12)
Mastered by Yuta Ogura (Track9-12)
Mastered by Akiyoshi Tanaka (Track1-8)

Illustration by Shohei Morimoto
Designed by Hirotaka Honjo

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